- ホーム
- グループ
- bet365 入金 方法の挑戦
- bet365 入金 方法&アイグループの防災・減災対策 セ...
- 新社長インタビュー 人口減少の時代を克服...
2024年5⽉
約30年にわたる商社勤務を経て、5年前にヨークベニマルに入社しました。その際、大髙善興名誉会長(当時、会長)からただひと言かけられたのは、「現場で働く従業員の気持ちを理解するように」という言葉でした。入社後3年間の店舗勤務を経て本部に勤務するようになりましたが、今でもその言葉を大切にしています。
これまで当社の歴代社長は、社内でキャリアを積み、お客様、売場、商品、さらに企業文化などあらゆる面で、当社の一員として経験を培ってきました。この点、私は社歴が浅く、経営にあたっても歴代社長と同様というわけにはいきません。
それ故に、これからは「集団経営」を行うことを、社長就任の際に従業員の皆さんにはっきりと伝えました。これは、営業、管理、財務、DXの4つの本部を設けて社長直轄とした新たな組織体制にも表れています。経営に関する決断は、私が責任を持って行いますが、組織運営にあたっては、4本部長および新設した経営企画室長、そして私の、6人それぞれの専門の知見や経験を結集して、複雑かつ専門化する経営課題に対してチームとして改善を図っていきます。
当社が店舗を展開する東北、北関東の5県は、とくに福島県や山形県を中心に、人口減少が顕著です。人口減少は、マーケットの縮小だけでなく、店舗運営に不可欠な人財の確保にとっても、大きな問題です。かつては、店舗数の1割程度を新店が占め、持続的な出店が成長の重要な原動力となっていました。しかし、人口減少により、当社が目指す質の高い店舗運営に必要な人財を確保しつつ、新規出店を続けることが困難になっています。現状、新規出店は仙台市(宮城県)、宇都宮市(栃木県)など人口減少率が比較的低いエリアを中心に進めています。将来にわたって成長し続けるうえで、人口減少の時代に即した対応を危機感を持って進めることが、使命だと考えています。
ヨークベニマルの魅力の一つは、インストア調理によって、鮮度感・でき立て感のある惣菜などをお客様に提供している点です。この魅力を維持しながら、現場の作業負担を軽減して、生産性を高めていくことが重要と考えています。そこで、差別化の核となる惣菜をさらに強化するために、組織と制度の統合を進めています。インストアの強みと専用工場を持つ強みの双方を活かし、売場の生産性や効率を高めて、魅力ある品揃えも拡充していきます。また、今年度は工場を新設し、商品開発・供給体制の増強も図ります。
2023年度、当社の創業75周年を機にブランディングを実施し、「食でつむぐ、幸せの場所。」という新たなブランドパーパスメッセージを発信しました。そこには、ヨークベニマルを地域のお客様にとって安心してご利用いただける、ふるさとのような「幸せの場所」にしていきたいという願いが込められています。この想いを、お客様、従業員にさらに浸透させていくために、今後、商品・サービスでの具現化や店舗改装に反映させるなどの取り組みを強化していきます。
当社が成長し、発展し続けるうえで、bet365 入金 方法グループとの連携は欠かせません。bet365 入金 方法・ホールディングスの常務執行役員でもある立場として、グループと当社の架け橋となって、「食」の強みを軸としたグループのスーパーストア事業の革新をはじめ、さまざまな施策を通じて連携を強化してまいります。