2024年7月29日から8月4日にかけて、全国のイトーヨーカドー・ヨークで小学生のお子さまを対象にした『ちびっこ職場体験ツアー』が開催されました。これは、未来につながる体験を地域の子どもたちに提供することを目的に、イトーヨーカ堂が創業100周年を迎えた2020年から始めた取り組みです。

今回は、約120に及ぶ店舗でイベントを開催。そのうちの一つ、埼玉県にあるイトーヨーカドー和光店で行われた『ちびっこ職場体験ツアー』の模様と、この取り組みの運営に携わる株式会社イトーヨーカ堂の小山遊子さんへのインタビューをお届けします。

十店十色のプログラムで、子どもたちに特別な体験を。

イトーヨーカドー和光店の『ちびっこ職場体験ツアー』の集合場所は、お店の裏側にある会議室。そこでユニフォームを身に着けた後、アルコール消毒をしないと扉が開かないトイレ、食品を保管する-20℃の冷凍庫など、普段は従業員しか入れないさまざまな場所を探検しました。さらには、食品売場でのスイカの試食販売にも挑戦。驚きと発見の連続に、参加したお子さまは大満足の様子でした。実は、こうしたプログラムは「それぞれのお店によって違いがある」と小山さんは話します。

「プログラムの“型”はあるのですが、最終的には各店が創意工夫をしてイベントを企画してくれています。それぞれが知恵を出し合って楽しく試行錯誤することは、従業員の皆さんの満足度向上にもつながっているようです。」
各店の個性や特色をいかしたプログラムが体験できる。それも『ちびっこ職場体験ツアー』の魅力の一つと言えそうです。

イベントを広げることで、みんなに笑顔を広げていく。

今では約120店舗で開催されるまでに至った『ちびっこ職場体験ツアー』も、立ち上げたばかりの頃は「取り組みの拡大に苦労した」と小山さんは語ります。
「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、イベントを始めた2020年は1店舗、翌2021年も5店舗でしか実施できませんでした。それでも根気強く取り組みを続け、ようやく2023年からイトーヨーカドー全店に取り組みを広げることができました。」

全店規模での開催ができるようになった今、小山さんが改めて感じる『ちびっこ職場体験ツアー』の価値について尋ねると、次のように答えてくれました。
「ご参加いただいたお子さまだけでなく、保護者の方も喜んでくださる。さらには、お店の従業員の皆さんも楽しみながら取り組んでくださる。このイベントを通じてみんなが笑顔になっていく、それが一番の価値だと感じています。」
地域やお店に、楽しい笑顔と明るい未来を広げるために。『ちびっこ職場体験ツアー』の取り組みは、これからも続いていきます。