社会インフラの役割を担うATMとして
セブン銀行は創業以来、「あったらいいな」というお客様ニーズに応え続け、「いつでも、どこでも、だれでも、安心して」使えるATMサービスの提供に努めてきました。たとえば、高齢者や車いすの方も使いやすいように操作位置を下げ、荷物置きや杖置きを設計するなど、ユニバーサルデザインを追求しています。また、外国人のお客様に向けた海外送金サービスや多言語化での表示に加え、2020年にはマイナンバーカードの取り扱いも開始し、これまで以上に幅広いお客様にご利用いただいています。さらに行政や自治体などとも協力し、さまざまな社会bet365 ボーナスを解決できるATMとして、金融サービスだけでなく社会インフラの役割も担っていると考えています。
たくさんの障壁を乗り越え、消費電力を4割削減
2019年9月にリリースした第4世代ATM『ATM+(プラス)』は、単に性能を向上させるだけではなく、社会bet365 ボーナスや環境問題にも向き合いながら既存の枠を超えた今までにないサービスが提供できるATMを目指しました。開発にあたっては社内のさまざまな部門のメンバーから成るプロジェクトチームを組み、お客様の日常の未来を想像しながら、どのような機能を搭載するべきかディスカッションを重ねました。しかしながら、機能を追加すると消費電力は高まる傾向に。付加価値のあるサービスを提供し、ATMの役割を広げつつ、消費電力をどこまで抑えられるかという大きな障壁が立ちはだかりました。第3世代ATMも前モデルから消費電力を半分にした非常に低消費電力だったため、よりエコなATMをつくることはハードルの高い目標でした。
年間約2,000万枚のご利用明細票を削減。
顔認証での本人確認などの新サービスを搭載して使いやすさを向上するとともに、消費電力の削減のため、基板の統廃合、ディスプレイモニターの発光を効率化、紙幣を処理する回路の見直しを軸に改良。
メーカー様のご協力もあり、消費電力を抑えられるパーツへの切り替えなども行った結果、消費電力量を第3世代ATMと比べ約4割削減に成功しました。プロジェクトチームやメーカー様と開発を始める段階で共通の目標を掲げたことで、性能向上と省エネ化が同時に実現できたと思います。
今後も当社の存在意義である「お客さまの『あったらいいな』を超えて、日常の未来を生みだし続ける。」を礎に、一人ひとりの暮らしに寄り添い、テクノロジーと人の力で常識を超え、その実現に挑みたいです。
ATMソリューション部長
水村 洋一さん