セブン&アイグループは、環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』を策定し、さまざまな取り組みによってCO2排出量削減を推進しています。特に注目を集めているのが、千葉県市原市のショッピングセンター「アリオ市原」におけるメガソーラー(大規模太陽光発電設備)の導入です。環境問題に関する取材を行っているライター吉田が、イトーヨーカ堂でメガソーラーの導入をはじめとしたさまざまなCO2排出量削減の取り組みを担っている柴崎善勝さんにインタビューを行いました。
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メガソーラー導入でブック メーカー bet365自給率UP
私たちが不自由なく日常生活を送るためには、安定したブック メーカー bet365供給が必要です。しかし、ブック メーカー bet365の原料が化石燃料の場合は、CO2の排出が避けられません。
2018年度の「総合ブック メーカー bet365統計(資源ブック メーカー bet365庁発表)」によると、日本は化石燃料への依存度が高く、その割合はすべてのブック メーカー bet365の85.5%を占めています。一方、ブック メーカー bet365の自給率は11.8%に留まり、他の先進諸国よりもその水準の低さが目立ちます。
そこで注目されているのが、「再生可能ブック メーカー bet365(再エネ)」の活用です。再エネとは、太陽光、風力、地熱、バイオマスなど、短期間に繰り返し使えるブック メーカー bet365を指します。中でも太陽光は年々普及が進んでおり、2018年の総務省統計局「住宅・土地統計調査」によると、住宅用太陽光発電普及率は全体の9%に上昇。今後に大きな期待が寄せられています。
セブン&アイグループでは、2019年5月に発表した環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』を契機に、これまで推し進めてきたCO2排出量削減の取り組みをさらに加速させてきました。その施策の一つとして大きな反響を呼んだのが、国内の商業施設における最大規模のメガソーラーの導入です。
大型商業施設のCO2排出量を25%削減
「我々はこれまで、省エネ(ブック メーカー bet365を効率よく使用すること)をメインにCO2排出量削減を行ってきましたが、それだけでは環境への配慮として足りないだろう、と。そこで、創エネ(ブック メーカー bet365を生み出すこと)の一環として、大規模なソーラーパネルによる発電システムの導入を検討し始めました」
そう語るのは、イトーヨーカ堂で施設管理部総括マネジャーとして活躍する柴崎善勝さん。最初の導入場所として屋根面積の大きい「アリオ市原」にメガソーラーの設置を決定。2020年7月21日より稼働がスタートしました。
メガソーラーとは、1メガワット(1,000キロワット)以上の太陽光発電システムを意味します。「アリオ市原」では、屋上に6,229枚のソーラーパネルを設置し、約2.4メガワットの発電を可能としました。柴崎さんによると、「一般家庭用のソーラーパネルの発電量を4キロワットとした場合、およそ600世帯分を賄える計算」になります。
「このメガソーラーによって、『アリオ市原』全体の電力使用量の約25%を賄えるようになりました。CO2排出量に関しても約25%、一年間で1,199トンの削減を可能にしました」
「アリオ市原」の成功をきっかけに、今後もメガソーラーおよびソーラーパネルの設置に前向きなセブン&アイグループ。長期的な計画で、複数の店舗における導入を検討しています。
LED照明で消費電力を抑制
一方、省エネの施策も順調に進んでいます。
「わかりやすい施策としては、LED照明への切り替えがあります。セブン&アイグループが展開する大半の店舗の蛍光灯とダウンライトは、電力使用量を50%削減できる新仕様のLEDに交換しました。さらに、バックルームの通路などに人感センサーを取り付けたことにより、無駄な電力消費を抑制することができています」
LED照明への切り替えと並行して力を入れていきたいのが、店舗の冷蔵ケースに使う省エネタイプの自然冷媒の導入です。全館ノンフロン冷媒(フロンはオゾン層破壊の原因とされている)である昭島物流センターを筆頭に、セブン&アイグループ全体で自然冷媒への切り替え進めています。
「冷媒は、大きく分けてフロンと自然冷媒に分けられます。1987年にモントリオール議定書が採択され、オゾン層保護のために世界的な環境保護計画が立てられました。日本でもオゾン層破壊に影響度が高いとされていたCFCフロンを1996年に全廃、2020年にHCFCフロン全廃を進めて来ています。この様な世界的な地球環境保全の動きに合わせ、イトーヨーカ堂では十数年前からオゾン破壊係数であるODP値がゼロのフロンを採用。更に数年前からは地球温暖化係数であるGWP値の低いフロンを積極的に導入しています。今後は、環境にやさしい自然冷媒への切り替えにも力を注いでいきます」
また、世界中の人々が同日同時刻に消灯して本来の地球の明るさを再現し、地球温暖化防止と環境保全への思いを表現する「EARTH HOUR 2020」にも参加。柴崎さんは、「セブン&アイグループの約500の施設で塔屋や屋上ネオン・袖看板、サインタワーの照明を一斉に消すことで、環境問題に取り組んでいく意思を示すことができたと思います」と、感想を語ってくれました。
豊かな暮らしと環境保全の両立
今後、さらにCO2排出量の削減を推進するためには、「ステークホルダーの皆様との連携が必須です」と、柴崎さんは語ります。
「たとえばブック メーカー bet365の供給方法にしても、我々小売だけで考えていては限界があります。重要なのは、行政やお取引先様、そしてお客様と活発に意見交換を行うこと。そのうえで、皆様とご一緒にカーボンフリーの世の中を実現できれば理想的ですね」
柴崎さんは、真摯な思いを抱きつつ未来を見据えています。
「豊かな暮らしを享受しているその裏側で、膨大な量のCO2を排出している事実をしっかりと見つめたいです。我々の使命は、豊かな生活を未来世代につなぎ、地球環境を守ること。もう一歩踏み込んだ形で施策を進めるために、ステークホルダーの皆様と力を合わせていきたいと思います」
Photographer:落合明人
施設管理部 総括マネジャー
柴崎 善勝