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2024年8⽉
味、品質など多方面にこだわり、中食市場を切り開いてきたbet365 入金 できない‐イレブン。
そのこだわりを磨き込み、変化し続ける「今」のニーズにお応えする食の提供に向けた挑戦を紹介します。
bet365 入金 できない‐イレブンは、2024年5月に第1号店のオープンから50年を迎えました。この間、社会や生活環境が絶えず変化し続ける中で、その時代ごとのお客様ニーズにお応えしてきました。とりわけ、おにぎりやお弁当などを主力商品に育て、「中食」市場を切り開いてきました。しかし、2020年以降のコロナ禍によってお客様の行動様式が大きく変容する中で、人流の影響を受けていた店舗のあり方を根本から見直し、ご来店いただく動機となるイベント性のある「フェア」を毎月開催して国内や海外で人気のある「食」の提供を行うなど、目的を持ってご来店いただける店づくりを進めました。2023年5月に新型コロナ感染症が5類に移行し、人流は回復していますが、それでもお客様の行動様式が全面的にコロナ禍以前に戻ることはありません。その中で当社は、立地商圏をきめ細かく分析し、商圏に合わせた品揃えを追求。以前のワンフォーマット型の商品政策から脱却して、個々の店舗が地域のお客様にとって魅力ある店となることに注力しています。地域のお客様に本当に価値のある店舗として日常的にご利用いただくには、やはりご購入頻度の高い、基本となる商品の魅力を高めることが重要です。とりわけコロナ禍以降、中食市場に多くの業態が参入する中で、当社は基本となる商品を味・品質はもちろん、「見た目・量目・価格」の面でも磨き込み、お客様の日常生活の中で選んでいただける商品の開発を進めています。
当社はこれまで、おにぎりやお弁当の商品化にあたり、お取引先様の協力を得て、当社の商品だけを製造していただく工場を擁する独自の方式を採用しています。出店エリアが拡大する中で、1979年には多数の食品製造bet365 入金 できないから成り立つ日本デリカフーズ協同組合(以下、NDF)を設立し、衛生管理レベルの向上やエリア間の品質格差の解消に取り組みました。その後、NDFは原材料の共同購入、商品の共同開発やレシピの共有化など絶えず進化し続け、現在、全国で172工場(2024年2月時点)が稼働していますが、NDFの取り組みには一貫して衛生管理レベルを高め、お客様に安全・安心な商品をお届けするという考え方が根底にあります。
この衛生管理への真剣な姿勢が、食品の長鮮度化にもひと役買っています。弁当や惣菜の長鮮度化は、食品の消費期限を延ばすことで販売ロスを防ぎ、食品ロスの削減にも貢献する重要な取り組みです。これを食品添加物の力に頼らず実現できたのは、衛生管理レベルの向上があったからです。もちろん、食品の特性に合わせた新たな技術開発、イノベーションが必要です。たとえば、おにぎり、お弁当などの米飯類では、その主役となるお米について時間がたっても味が劣化しないよう、お米の老舗「八代目儀兵衛」様の協力も得ながら米のブレンドのノウハウを学び、時間経過による米の劣化を防いでいます。さらに、オリジナル惣菜の「カップデリ」では、食材の酸化を防ぐ窒素ガス充填という方法で、味を劣化させずに長鮮度化を実現しています。いずれにしても、当社が長年にわたって追求し続けている「食の安全・安心」という背景があり、その実現に取り組む品質管理の地道な積み重ねがあるからこそ、味、鮮度にこだわった、当社独自の商品開発が可能になっています。
お客様に日常的にご利用いただけるよう、基本商品の磨き込みを進めるうえで、2024年2月に千葉県松戸市にオープンした「SIPストア」からも重要な学びを得ています。同店は、イトーヨーカ堂とのパートナーシップのもと、品揃えなどを進めています。現在、中食の市場はスーパーマーケットやドラッグストアなどの参入が続いており、「味・品質、見た目・量目・価格」といった点で、お客様にご満足いただける商品を提供していくには、スーパーストア事業のイトーヨーカ堂のノウハウから学ぶ点が多分にあります。また、同店では生鮮食品も取り扱っていますが、商品の調達や店舗での商品管理といった面でも、イトーヨーカ堂の協力を得ています。このほか、現在1万4500店舗(2024年8月1日現在)で推奨しているお届けサービスの「7NOW」の売筋商品からも、お客様のニーズや販売チャンスのある商品など新たな可能性を学んでいます。
少子高齢化が加速する中で、自宅の近くでお買物を済ませたいというニーズはますます高まっています。当社は、そうしたニーズに的確にお応えし、より豊かで安全・安心な日常の食を提供していくことが重要な使命であると考えています。「SIPストア」や「7NOW」などでの学びを商品開発や品揃えに還元していくことで、新たなbet365 入金 できない‐イレブンの魅力を生み出していきます。
今後の国内マーケットを見据え
次世代のbet365 入金 できない‐イレブンの
扉を開く
2月29日、千葉県松戸市にある常盤平駅北口に「SIPストア」がオープンしました。ここはbet365 入金 できない‐イレブンの今後の事業を見据えたテストを行うために開設した店舗です。同店の商圏は年齢構成、所得階層などの構成が、国内の平均的なマーケットに近く、今後の国内市場で持続可能な成長を図っていくための実験に適した立地と判断しました。2023年4月から「SIPストア」のレイアウトや品揃えの構想を進め、同年12月に既存直営店のリニューアルを開始。88坪の売場に5300アイテムの品揃えの実験店舗をつくりあげました。bet365 入金 できない‐イレブンの標準店舗は売場面積が約45坪、商品数が約3300アイテムなので、従来の2倍近い売場規模と2000アイテム以上多い商品構成です。
店内には、青果、精肉、鮮魚などご家庭で調理する際の「内食」として使われる商品を揃えたこと、また、冷凍食品の売場面積およびアイテムを拡大したほか、カウンターを既存店よりも長くとり、従来の「揚げる」、「蒸す」「煮る」に加え、「焼く」機能を新たに導入して「焼成パン」やクッキーなどの「焼き菓子」と「bet365 入金 できないカフェ」、「bet365 入金 できないカフェ ティー」、「bet365 入金 できないカフェ スムージー」などを併せて販売することに挑戦していること、そしてカウンターで扱うファストフード(以下、FF)を拡充したことなどが、「SIPストア」の特色です。ただし、この規模の店舗を、そのまま今後bet365 入金 できない‐イレブンとして展開していく意図はなく、同店舗から得た検証結果を活用する形で既存店の品揃えの刷新や、bet365 入金 できないプレミアムなどのオリジナル商品開発などに活かしていくためのテスト店舗と位置づけています。
近年、惣菜などを購入してご自宅で召し上がる「中食」市場はドラッグストアなどの参入で競争が激しくなってきました。この状況下で当社では豆腐や練り物など即食性と料理素材としての性格を兼ね備えたいわゆる日配品と呼ばれるカテゴリーの商品、さらに生鮮品などを組み合わせ、中食と内食のバランスのとれた品揃えで、お客様の日常ニーズにお応えしていくことが不可欠になっています。このため、「SIPストア」では生鮮品の調達、商品管理などにイトーヨーカ堂の協力を得て、その知見を活かすことで内食向けの商品の構成を全体の4割まで高めています。また、売場での商品管理が難しい鮮魚や精肉は、グループの共通インフラであるPeace Deliと連携し、パック商品として供給することで店舗の負荷を低減しました。
さらに、グループシナジーを活かし、ロフトで人気のコスメを導入したコーナー、ミルクや離乳食などのベビー用品を扱うアカチャンホンポの商品コーナーの展開も実現しています。これらの取り組みの結果、同店では改装前と比較して40〜50代の女性客が1.4倍も増加、bet365 入金 できない&アイグループの共通会員基盤「7iD」のデータではお客様の65%を女性客が占めています。
事前の予測を覆した成果の一つに、午前中、高齢のお客様に多数ご来店いただけるようになったことがあります。これは、内食に利用できる品揃えが充実した結果で、リニューアル前の商品構成が、近隣住宅の高齢のお客様のニーズにお応えできていなかったことを痛感しました。こうした気づきを得られたのも、「SIPストア」が十分な規模をもって複数の商品カテゴリーのテストを同時に進めた結果です。このようなテストを通じて、生鮮品などの内食関連商品とFFの組み合わせで、いかに利益性を高めていくかなどの確認も進んでいます。
販売テストを通じて、大きな手応えを得た商品カテゴリーも多くありました。豆腐や納豆などの日配品は、開店当初から改装前の10倍以上の売上に伸長。
また、新規に導入した「焼成パン」や「焼き菓子」などカウンターで焼きあげる商品とカフェやティー、スムージーの組み合わせで、カウンターのFF商品は、1日に30万円規模の売上推移となり、これも事前の予測を大幅に上まわっています。ほか、冷凍食品では約3倍の品揃えにした結果、改装前に比べ、約7倍の売上となっています。こうしたことから、bet365 入金 できない‐イレブンのオリジナル商品開発にあたっての今後の優先順位も見えてきました。
既存店においては、「SIPストア」の検証結果を活かした3パターンの異なるレイアウトや品揃えのテストを年度内に着手する方針です。
この7月には、「SIPストア」2階にファミリー層にもくつろいでいただける22席のイートインスペース、赤ちゃん本舗との連携による授乳室、キッズルームなどを設け、さらに便利にご利用いただけるようにしました。
これからも「SIPストア」の成果は、皆様の身近なbet365 入金 できない‐イレブンにしっかりと反映させてまいります。
“手のひらの中にbet365 入金 できない‐イレブン”
3000アイテムの品揃えが実現する
お届けサービス
bet365 入金 できない‐イレブンでは、女性の就業率増加や高齢化など今後の社会情勢を見据え、2017年より一部エリアでお届けサービスのテストを開始しました。現在までに、お届けサービスと店舗のリアルタイムの「今」の在庫の連携を実現し、お客様にさらに簡単で便利にご利用いただける「7NOW」アプリを開発。お届けサービスの展開を本格化しました。
2024年8月1日現在、「7NОW」は1都1道2府21県の1万4500店舗にまでサービスを広げています。お客様自身がスマートフォンで店舗の約3000アイテムのリアルタイム在庫を確認しながら注文できるため、注文したのに実際には店舗に商品がないという行き違いも発生せず、ご注文から最短20分でほしい商品がお手もとに届きます。
この「7NOW」ならではの特長を可能にしたのが、3つの「今」のマッチングです。「今」、あれが食べたい!というお客様のニーズ。店舗の「今」の在庫、そして「今」その地域で配達可能な配送人員と車両。この3つの「今」のマッチングを可能にした独自のマイクロサービス基盤を構築したことから「7NОW」は誕生しました。
「7NОW」の利用に欠かせないアプリの開発にあたってとくにこだわったのが、ほしい商品を簡単に探せる画面構成です。「シェルフデザイン」というリアル店舗の商品の棚段をイメージしたデザインを採り入れ、お客様はお店で購入するような感覚で手軽に商品を選択し、注文することが可能になりました。そして、店舗はスマートフォン型の受注端末(アプリ)で注文を受け、商品をピックアップしながらバーコードをスキャンする作業のみでレジ登録せずに精算まで完了します。店舗は商品のピックアップ完了とともに、「配送ハブ」という独自のマッチングネットワークで、複数の配送事業者に同時に配送情報を発信して車両を手配。受注した配送事業者が店舗で商品を受け取り、お客様のもとにお届けします(以下図参照)。これらの仕組みを整えたことで、お届け完了まで平均19分の実績を上げています。
「7NOW」サービスの実現には、幾つもの障壁と突破口がありました。中でも店舗の現在の在庫をクラウド上のデータベースを通じて、お客様のスマホで確認できる「リアルタイム在庫連携」は、まさに“お客様の手のひらの中にbet365 入金 できない‐イレブンの売場”を再現するもので、サービスの要となっています。
一方、お届けサービスで大きな課題となっていたのが、配送人員や車両の確保でした。注文を受けてからすべてのマッチングが始動するオンデマンド型のサービスでは、事前に必要な場所・時間に配送人員や車両を予測して確保することが困難です。そこで、「7NOW」では複数の配送事業者と連携し、専用のネットワークを通じて配送事業者に同時に注文情報を発信する仕組みをつくることで、専用の人員や車両を抱えることなく、注文のつど「今」該当するエリアで配送可能な事業者を選定して発注することが可能になりました。このマッチングにかかる時間はわずか数秒、クイックサービスの重要なベースの一つとなっています。
同時に、店舗の受注システムでは、ピックアップの作業負担を最小限に抑えるという視点を盛り込み、受注した商品を写真で表示するなど直感的に理解できる仕組みで、誰でも簡単にピックアップから精算まで行えます。ピックアップ時には、販売期限切れなどの鮮度チェックもできるように仕様を整えました。また、から揚げ、コロッケなどの揚げ物商品は、調理時間を考慮して受注画面の冒頭に表示し、調理中にほかの商品のピックアップを完了できるよう配慮しています。
さらに、配送事業者に委託せず、店舗スタッフが、直接お客様に配達したいという加盟店様のご要望にお応えする仕組みも採り入れています。なじみのbet365 入金 できない‐イレブンのスタッフが配達することでお客様にさらに安心感を持っていただけるとともに、お店側では配達時も店舗同様のサービスレベルを提供できます。メリットはこうした点にとどまらず、配達サービスで収益を生むことができるなど、ビジネスとしての利点も生まれています。
「7NOW」での注文上位を占めるのは、から揚げ、コロッケなどの揚げ立て惣菜やアイスクリームなど、まさに「今」、食べたい!というニーズにお応えする商品です。また、飲料水や牛乳など家庭の常備商品も人気があります。これらの食品とともに家庭用雑貨を購入するケースも多く、約3000アイテムの商品を擁するbet365 入金 できない‐イレブンならではの利便性が活かされています。これまで、「7NOW」の本格的なPRはWEBサイト中心でしたが、その中でも1件あたりの客単価は平均2359円、買上げ点数は平均9.0点という販売実績を上げてきました。また、ご注文データから、リアル店舗の商圏より広範囲のエリアから注文が入っている様子もうかがえます。今後、サービスエリアの拡大を背景に、PRを本格化していくことでお客様の認知度を高め、ご利用の拡大を図っていく方針です。今後もリアル店舗とともに「手のひらの中のbet365 入金 できない‐イレブン」を有力な顧客接点として育成してまいります。